vol’23 2026.7.01 反薄明光線 昨日の日没前に見えた、水平線に沈む反薄明光線。 西の雨雲が、落ちゆく夕日を遮るとき、そこには薄明光線が現れている。そしてその光は、遮るもののない澄んだ頭上を、ひそかに駆け抜けてゆく。 地球を半周するその平行な光のレールは、東の水平線へと届き、遠近法の魔法でひとつに収束する。水平線上に重なる厚い大気の層もどこか茜色で、潜む塵が光を散らし、夜の入り口に光の筋を鮮やかに浮かび上がらせる。 それを反薄明光線と呼ぶらしい。 前の日 次の日 一覧へ