vol’17 2024.7.13 流木は箱舟に 旅を終えた木が話している 那須に生まれて 運命のままに生き 那珂川の旅を終えて 大洗の砂浜に寝て夜を待つという 夏の太陽に熱せられた砂の上で 波にさらわれる月夜を待つ 海を越えて新天地を目指す流木たち 遠く常世の国へ 満天の星空に浮かぶ美しい島へ 死んだ流木は箱舟になった いろいろな命が乗っていた 新天地で新たな命を吹き込んだ 前の日 次の日 一覧へ