vol’12
光を浴びる私、光を浴びる文字
久しぶりに本と向き合えた。
よく眠れた夜明けと共に、
淡い朝の光を文字に当てて
朝風呂の後に青空の下、日向ぼっこ。
やはり文字に光を当てて
光を浴びる私、光を浴びる文字
あえて文字にお日様を当てる。
紙には良くないと思うけれど…
紡がれた言葉は、貴く感じられる。
潮騒の音が頭に入り込む。
波音があると本が読めないとリンドバーグは言っていたが
現代においてはそんなことはない。
全然、心地よく読める。
もはや社会のノイズの方が圧倒的にカオティックで
心を乱し、本を読めなくしている。
ああ、本を読むまでの大変さよ。
潮騒は社会のノイズキャンセラになってくれた。
お日様は言葉と私をつないでくれた。